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アルミA6061の特徴

A6061は、汎用性が高く幅広い産業で採用されているアルミニウム合金の一つです。このアルミニウムは、特に強度、耐食性、加工性のバランスに優れており、多くの製品で利用されています。本記事では、A6061アルミニウム合金の基本的な特性から、その加工性や溶接性、さらには他のアルミニウム合金との比較まで、技術者が実務で役立つ具体的な情報を提供します。A6061がなぜこれほど広く使われているのか、その理由を詳細に解説していくので、ぜひ参考にしてください。

A6061アルミニウム合金の概要

A6061アルミニウム合金とは、マグネシウムとシリコンを主な添加元素とする熱処理型アルミニウム合金(Al-Mg-Si系)に分類される材料を指します。A6061は、汎用性、機械的強度、耐食性のバランスが非常に良く、様々な産業分野で広く使われている素材です。特に、T6熱処理を施すことで高い引張強度と良好な溶接性を両立できる点が評価され、航空機部品や自動車部品、構造材などに活用されています。

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A6061とは

A6061とは、アルミニウムにマグネシウム(0.80%~1.20%)とケイ素(0.40%~0.80%)を主要な添加元素として含んだアルミニウム合金のことです。この合金は、JIS(日本工業規格)では「A6061」、ASTM(アメリカ材料試験協会)では「6061」として国際的に広く認知されており、世界中の工業製品の設計・製造で利用されています。A6061は、そのままの状態では強度が低く使用範囲が限定されてしまうため、ほとんどの場合「T6処理」と呼ばれる熱処理を施して使用されます。特に6061-t6と呼ばれる調質では、溶体化処理後に人工時効硬化処理を行うことで、高い強度と硬度が得られ、引張強さが約310MPa〜350MPa、耐力(0.2%)が約275MPa〜310MPa程度となり、日常的な構造用途に十分な強度を持つのが特徴です。また、押出材、圧延材、鍛造材など、多様な形状で流通していることも、その汎用性を高めています。

A6061の化学成分

A6061の化学成分は、アルミニウムを主成分とし、マグネシウム(Mg)とシリコン(Si)が主な添加元素です。これらの元素は合金の強化に重要な役割を果たしており、マグネシウムは耐食性や強度を向上させ、シリコンは硬化を促進することで機械的特性を高めます。特に、これらは析出硬化処理(T6やT5など)によってその効果を最大限に発揮することが可能です。
JISH4040:2015で規定されているA6061の代表的な化学成分の範囲(%表示)は以下の通りです。
・Al(アルミニウム):残部(90.7〜98.9%)
・Mg(マグネシウム):0.8〜1.2%
・Si(シリコン):0.4〜0.8%
・Fe(鉄):0.7%以下
・Cu(銅):0.15〜0.40%
・Cr(クロム):0.04〜0.35%
・Zn(亜鉛):0.25%以下
・Mn(マンガン):0.15%以下
・Ti(チタン):0.15%以下
これらの成分の中でも、微量ながら銅(Cu)とクロム(Cr)は合金の耐食性や強度に寄与します。クロムは腐食割れへの抵抗性を高め、銅は析出硬化の効率を上げる助けとなります。ただし、銅は耐食性をやや低下させる傾向があるため、バランスが重要です。

A6061の主な特性

A6061は、アルミニウム合金の中でも特に、耐食性、強度、加工性のバランスに優れた材料です。一般的なアルミニウム合金の性質に加え、これらの特性がA6061の大きな特徴とされています。
・強度:A6061は熱処理を施すことで高い強度が得られる熱処理型合金です。特にT6処理を施した状態では、引張強さが約310MPa〜350MPa、耐力(0.2%)が約275MPa〜310MPa程度となり、構造材として十分な強度を発揮します。
・比重:A6061の比重は約2.70であり、アルミニウムが非常に軽い金属であることから、A6061も軽量性を実現します。この軽量性は、自動車、航空機、スポーツ用品など、様々な機械や輸送機器の軽量化に貢献しています。
・硬さ:A6061の硬さは、熱処理を施さないO材で約30HB、T6処理後で約95HB〜105HBとされています。T6処理によって硬さが大幅に向上し、耐摩耗性や機械的耐久性も向上します。
・密度:アルミニウム合金であるA6061の密度は、約2.70g/cm³です。これは、軽量性を必要とする用途において大きな利点となります。
・熱伝導率:A6061の熱伝導率は、25℃で0.17kW/(m・℃)とされており、良好な熱伝導性を持っています。
A6061は、海水や大気中での耐食性に優れているほか、アルマイト処理などの表面処理にも対応可能で、色付けや硬質化、耐食性向上を図ることができます。

A6061のメリット

A6061の主なメリットは、その優れた耐食性と強度、そして加工性の良さにあります。特に、添加剤であるマグネシウムとケイ素以外の不純物元素が最小限に抑えられているため、酸化被膜が形成されやすく、アルミ合金の中でも優れた腐食耐性を発揮します。この耐食性により、海水や大気中で使用される船舶や車両部品、屋外に設置される建材や陸上構造物など、過酷な環境下でも長期間にわたり性能を維持できます。
また、A6061は熱処理型合金であり、特にT6処理を施すことで高い引張強度と耐力を得られる点が大きな利点です。熱処理を施さない状態では強度が低いものの、T6処理によって引張強さは約310MPa、耐力は約275MPaまで向上し、構造材としての適用範囲が大幅に広がります。これにより、自動車部品や航空機部品など、大きな負荷が継続的にかかる用途に適しています。さらに、A6061は切削加工、溶接、鍛造、押出しなど多様な加工方法に対応可能であり、複雑な形状の部品も高精度に仕上げることができるため、機械加工や製造業において非常に扱いやすい素材です。

A6061のデメリット

A6061のデメリットとして、T6処理を施さない状態では強度が低いという点が挙げられます。熱処理を行わないA6061は、他のアルミニウム合金と比較しても強度が劣るため、高い強度を必要としない部品に限定して使用するか、追加のT6処理を検討する必要があります。
T6処理を施すことで強度は大幅に向上しますが、この処理には熱をかける炉などの設備が必要となり、設備導入コストや加工コストが増加する可能性があります。
また、A6061は溶接性において注意が必要です。溶接自体は可能ですが、溶接継手強度が低く、溶接した部位に高い強度を求めることができません。特にT6状態で使用されることが多いA6061は、溶接によってその機械的性質が大きく変化するため、用途や構造によっては設計上の配慮や後処理が必要になります。そのため、高い溶接強度が必要な場合はA5052などの他の合金が推奨され、A6061を使用する場合はネジやボルト、リベットなどによる機械的な締結方法を検討する必要があります。
さらに、一般的なアルミニウムと同様に、A6061も表面が傷つきやすいという特性があります。A6061の硬さは30HB程度(T6処理前)であり、汎用アルミニウム合金のA5052の47HBと比較してもやや劣るため、保管や取り扱いには注意が必要です。表面の傷は酸化被膜の破壊につながり、腐食が進行しやすくなる可能性があります。

A6061の代表的な用途

A6061は、その優れた特性バランスから幅広い分野で代表的な材料として利用されています。特にT6処理によって強度を高めたA6061は、以下のような用途に多く使われています。
・建材、機械材料、陸上構造物:耐食性に優れるA6061は、屋外に設置される建材や陸上構造物、機械部品によく使用されます。特に、錆びや腐食に強い特性が求められる環境で重宝されています。
・船舶、車両部品:耐食性と強度に優れるため、海の塩水にさらされやすい船舶の部品や、雨風にさらされる車両用部品と相性が良い素材です。自動車の構造部品や、大きな負荷が継続的にかかる部分にも使用されます。
・自転車のフレーム:軽量性と高い強度を両立できることから、自転車のフレームなど、スポーツ用品にも広く採用されています。
・その他:鍛造性にも優れているため、自動車部品のような衝撃や強度が加わる構造部品の大量生産にも向いています。流通している材料の形状としては、丸棒や板が一般的で、丸棒であれば切削加工、板であれば抜き加工や曲げ加工が行われます。また、航空宇宙産業では、高強度を必要としない部分やコストと信頼性の両立が求められる場面で、構造材や機能部品として活用されています。

A6061に施されるT6処理

A6061は、そのままの状態では強度が低いものの、T6処理を施すことでその機械的特性を大幅に向上させることが可能です。このT6処理は、A6061を始めとする熱処理型アルミニウム合金の強度と硬度を高めるために不可欠な工程であり、製品の性能や耐久性を大きく左右します。T6処理によってA6061がどのように変化し、どのような特性を持つようになるのか、その詳細を解説します。また、T6処理と関連するT651調質についても触れていきます。

T6処理とは

T6処理とは、アルミニウム合金の強度を高めるための熱処理方法の一つであり、「溶体化熱処理」と「人工時効硬化処理」の2つのステップで構成されます。溶体化処理では、A6061のようなアルミニウム合金を約500℃程度の高温に加熱し、その合金中に含まれるマグネシウムやシリコン、銅などの添加元素をアルミニウム中に均一に溶け込ませた後、水などで急冷(焼入れ)します。これにより、成分の偏りを低減し、合金の組織を均一化する効果があります。
続いて、人工時効硬化処理(焼戻し)を行います。これは溶体化処理後に約160℃〜220℃程度の温度で一定時間加熱保持する処理であり、アルミニウム中に固溶した添加元素(特にMg2Si)を微細な金属間化合物として析出させ、材料内部の微細構造を強化します。この析出物の形成が、材料の強度と硬さを向上させる主なメカニズムです。T6処理は、熱処理の中でもアルミニウム合金の強度を最も高くする処理とされており、高い強度が必要な製品や、切削加工性の向上を目的とした製品で広く採用されています。
なお、T6処理の派生としてT651調質がありますが、これはT6処理に加え、内部応力除去のためにストレッチング(引張り加工)を施したものです。これにより、切削加工時の歪みを抑制する効果が期待できます。

T6処理による強度の変化

A6061にT6処理を施すことで、その強度は大幅に向上します。熱処理を行わないO材の状態では、A6061の引張強さは約125N/mm²程度と比較的低いですが、T6処理を施すことで引張強さは約310N/mm²〜350N/mm²、耐力(0.2%)は約275N/mm²〜310N/mm²程度まで向上します。これは、溶体化処理によって合金成分を均一に固溶させた後、人工時効硬化処理によって微細な金属間化合物(主にMg₂Si)が均一に析出し、材料内部の微細構造が強化されるためです。
この強度向上は、A6061が構造材として幅広い用途に適用されることを可能にします。例えば、自動車部品や航空機部品など、高い機械的強度と耐久性が求められる分野で、T6処理されたA6061が不可欠な材料として使用されています。また、T6処理により硬度も向上するため、耐摩耗性や表面硬度が必要な用途にも適しています。
一般的に、強度が上がると伸び(延性)が低下する傾向がありますが、Al-Si系合金鋳物の場合、T6処理によって耐力と伸びの両方が向上することもあります。ただし、T6処理を施す際には、材料の肉厚や冷却速度、時効温度と時間などの条件によって、最終的な強度や硬さが変化する可能性があるため、注意が必要です。溶体化処理中の高温加熱により、材料内部にガス成分が膨張し、強度を上回る膨張力が生じるとブリスターと呼ばれる膨れが発生することもあるため、適切な温度管理が重要です。

T6処理の温度

T6処理は、アルミニウム合金の強度を最大限に引き出すための熱処理であり、そのプロセスは特定の温度管理に基づいて行われます。
まず、「溶体化熱処理」では、A6061を約500℃程度の高温に加熱します。この温度で加熱することで、合金中のマグネシウムやシリコンなどの添加元素がアルミニウム中に均一に固溶し、組織が均一化されます。その後、水中に急冷(焼入れ)することで、過飽和固溶体を形成させます。焼入れ時の冷却速度は、最終的な強度に影響を与える重要な要素であり、できるだけ速い冷却速度を確保することが望ましいです。
次に、「人工時効硬化処理」(焼戻し)を行います。これは溶体化処理後の材料を、約160℃〜220℃の範囲で加熱保持する処理です。この温度範囲で加熱することで、アルミニウム中に固溶していた微細な金属間化合物が均一に析出し、材料の硬度と強度が増します。時効温度と時間の組み合わせによって、最終的な強度や硬度が変化するため、目的とする特性に応じて最適な条件を設定する必要があります。例えば、硬さが最も得られるタイミングまで焼戻しを続けることが一般的です。
T6処理は2段階の温度処理を必要とするため、一般的には2台の炉を使用します。この厳密な温度管理とプロセスを経て、A6061は飛躍的にその機械的特性を向上させ、様々な高強度用途に利用できるようになります。

A6061の加工性と溶接性

A6061は、その優れた特性バランスから幅広い産業で利用されていますが、実際の製品設計や製造においては、その加工性と溶接性を正確に理解することが不可欠です。A6061の切削性、曲げ加工性、鍛造性といった加工特性や、溶接時の注意点などを詳しく解説し、この合金の実用性について掘り下げていきます。

A6061の加工性

A6061は、アルミニウム合金の中でも特に加工性に優れている点が大きな特徴です。切削加工、塑性加工、鍛造、押出しなど、多様な加工方法に適しており、複雑な形状の部品でも高精度に仕上げることが可能です。
切削加工においては、A6061は硬度が高く強度がある一方で、加工しやすい性質を持っています。切削プロセス中に発生する切削熱を効率よく逃がせるため、加工性が良好とされています。また、A5052に近い特性を持ち、歪みが少なく高精度な加工が可能であるため、機械部品や構造材料として広く利用されています。ただし、A6061は比較的傷つきやすい素材であるため、加工時には工具選定や切削条件を慎重に設定し、表面の仕上がりが求められる用途では特に注意が必要です。また、ドライ切削では溶着する恐れがあるため、ウェット切削を行うことが重要です。
板材や丸棒として流通しているA6061は、板材であれば抜き加工や曲げ加工にも適しています。鍛造性にも優れており、熱した金属に圧力を加えて金型の形に成形する鍛造加工が容易であるため、自動車部品のような衝撃や強度が加わる構造部品の大量生産にも向いています。
これらの優れた加工性により、A6061は機械加工や製造業において非常に扱いやすい素材とされており、幅広い製品への応用を可能にしています。

A6061の溶接性

A6061は、アルミニウム合金の中でも比較的良好な溶接性を持つ材料です。TIG溶接(アルゴンガスを使ったタングステン不活性ガス溶接)やMIG溶接(金属ワイヤを用いた不活性ガス溶接)など、各種アーク溶接に対応可能です。特にMIG溶接は生産性が高く、大型構造物や量産部品にも適しています。
しかし、A6061の溶接においてはいくつかの注意点があります。溶接後の強度低下や熱影響部(HAZ)の特性変化が生じることがあります。特にT6状態で使用されることが多いA6061は、溶接によってその機械的性質が大きく変化するため、用途や構造によっては設計上の配慮や後処理が必要になります。熱伝導率の関係で、溶接箇所や周辺部位にまで熱による強度低下が起きるため、ボルトやナットなどの機械的な接合で用いられることが多い材料でもあります。溶接継手強度が低く、溶接した部位に高い強度を求めることができないため、高い溶接強度が必要な場合はA5052などの他のアルミニウム合金を用いることが推奨されます。他の部品と締結する場合は、ネジやボルト、リベットなどを用いる必要があり、その分のスペースも考慮して設計を行うことが重要です。
主に使用される溶加材としては、A4043が一般的であり、高い溶接強度を確保するために、亜鉛やシリコンを含むフラックスを使用することが推奨されます。溶接後の熱処理が必要となる場合もあります。このように、A6061は溶接可能であるものの、その特性を最大限に活かすためには、溶接方法や後処理、設計上の工夫が求められる材料です。

A6061と類似アルミニウム合金の比較

A6061は、多種多様なアルミニウム合金の中でも特に汎用性の高い材料として知られています。しかし、特定の用途においては、他のアルミニウム合金がA6061よりも適している場合があります。ここでは、A6061とA5052、A6063といった類似のアルミニウム合金との特性を比較し、それぞれの違いと適切な選択のポイントを解説します。また、その他の主要なアルミニウム合金(A7075や4045、8000番台など)との位置づけについても触れていきます。

A6061とA5052

A6061とA5052はどちらも広く使用されるアルミニウム合金ですが、その主な添加元素と特性に違いがあります。A6061はマグネシウムとシリコンを主成分とする6000番台の合金で、熱処理によって強度を高めることができます。特にT6処理を施したA6061は高い引張強度と良好な加工性を持ち、構造部材や機械部品に適しています。その比重は約2.70で、引張強度はT6処理後で約310MPa、硬度は約95HBです。
一方、A5052はマグネシウムを主成分とする5000番台の合金で、A6061に比べて強度は低いものの、非常に優れた耐食性と溶接性を持ちます。特に海洋環境や化学工業など、耐食性が求められる用途に広く使用されます。A5052の比重は約2.68、引張強度は約210MPa、硬度は約60〜75HBです。
耐食性においてはA5052がA6061よりも優れているとされています。溶接性についても、A5052の方が良好であるため、溶接構造の部品にはA5052が推奨されます。一方で、A6061はT6処理による高い強度が得られるため、軽量かつ高強度が求められる自動車部品、航空機部品、自転車のフレームなどに適しています。
コストに関しては、A5052が広く流通しているため比較的入手しやすく価格も安定していますが、A6061は加工性が高い分、品質を求める工業製品では不可欠な材料であり、価格が若干高くなることがあります。ただし、市場状況によって変動することもあります。したがって、高い耐食性や溶接性が重要であればA5052、強度や熱処理による性能調整が重要であればA6061と、用途に応じて適切な材料を選択することが重要です。

A6061とA6063

A6061とA6063は、ともにアルミニウム、マグネシウム、シリコンを主成分とする6000番台のアルミニウム合金ですが、その化学成分の配合比率の違いにより、特性と用途が異なります。
A6061は、マグネシウムとシリコンの含有量がA6063よりも高めに設定されており、これにより高い強度と耐食性を有し、構造的な用途に適しています。特にT6処理を施すことで引張強さが約310MPaと高い強度が得られ、航空機部品、自動車部品、機械部品、自転車のフレームなど、強度や耐久性が求められる製品に広く使用されます。また、溶接性も比較的良好で、各種アーク溶接が可能です。しかし、熱処理後の加工がA6063に比べて難しい傾向があります。
一方、A6063もマグネシウムとシリコンを含みますが、その含有量がA6061よりも低めです。このため、A6063はA6061よりも強度がやや低いものの、その代わりに加工性が非常に優れており、特に押出成形に適しています。A6063は引張強度が約250MPa(T6処理後)とされ、耐食性や表面処理性にも優れているため、建築材料、窓枠、ドアフレーム、家具、装飾品、パイプやアングル、角棒など、複雑な形状の部品や外観が重視される用途によく使用されます。
どちらの合金も熱処理(T6処理)によって強度を向上させることが可能であり、その処理方法は共通しています。しかし、強度が必要な場合はA6061、加工性や表面処理のしやすさが重要な場合はA6063を選択するなど、使用目的や条件に応じて適切な合金を選ぶことが重要です。
参考までに、その他の主要なアルミニウム合金としては、超々ジュラルミンとして知られる高強度の7075合金(航空機部品など)、ろう付け性に優れた4045合金、リチウムを添加して軽量化と高強度化を図る8000番台の合金などがあります。A6061は、これらの高強度系合金(例えばA2024やA7075)と比べると強度は若干劣りますが、加工性と溶接性、コストの優位性が際立っており、最も信頼性の高い汎用アルミニウム合金の一つとして位置付けられています。

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