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「幾何公差とはなにかわからない」
「寸法公差との違いがわからない」
「独低方法を知りたい」
このようにお悩みの方は多いでしょう。
たしかに、幾何公差は理解するのが難しい分野です。
そこで今回は、上記の悩みを解決するために幾何公差の概要・分類・測定方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

☐幾何公差の概要について

早速この章では、幾何公差の概要と寸法公差との違いについて解説します。
幾何公差は、理解するのが難しい分野です。
それゆえ、まずはこの章を知識整理に役立ててください。

幾何公差とは、簡単に言うと加工で生じた誤差をどの範囲まで認めるのかという基準のことです。
精密な機器を使っていても、加工中に元から設定していた数値とは少しずれてしまうことがあります。
この加工時に生じる誤差は、ち密な加工が求められる場合には許されません。
そのため、幾何公差をあらかじめ提示しておくことが必要なのです。

似たような単語として、寸法公差というものも存在します。
この単語の幾何公差との違いは一体なんでしょうか。

寸法公差とは、「この寸法範囲であれば誤差が生じていても許可する」という基準のことを指します。
一方、幾何公差は、寸法以外に、形状・振れ・位置・姿勢という4種類あります。
それゆえ、幾何公差とは、単に寸法範囲の許容値のことを指しているのではないのです。
はじめに設定していた設計図からの加工誤差をどこまで許容するのかということを表示するのです。

つまり、この2つの公差を表示しておくと、寸法範囲内で高精度の部品を作成できるのです。

☐幾何公差の分類について

この章では、前章で解説した幾何公差をさらに細かく分けた分類をご紹介します。
ぜひチェックしてみてください。

幾何公差は、大きく分けて2つの形態に分類されます。
それが、単独形態と関連形態です。

単独形態というのは、単独で指定可能な幾何公差のことです。
それに対して関連形態は、なにか基準がないと指定できない幾何公差のことを指します。

そして、さらに細かくすると以下の4つに分けられます。

・形状公差
・姿勢公差
・位置交差
・振れ公差

ここからは、この4つについて1つずつ解説していきます。

1つ目は、形状公差です。
これは、唯一単独形態に分類されています。
そのため、先述したように単独で指定可能な幾何公差のことを言います。

2つ目は、姿勢公差です。
基準がないと指定できない幾何公差の1つとして分類されています。
つまり関連形態の1種ということです。

3つ目は、位置公差です。
位置公差も基準があることで指定できる公差の1つです。
例えば、ある部品があってその軸を基準として、横に取り付ける部品の軸のズレを0.5ミリ以内なら許容するといった指示が可能です。

4つ目は、振れ公差です。
振れ公差も関連形態なので、ある基準があることで指定できる公差の1つです。

以上、幾何公差の分類について解説しました。
これらを参考にしてみてください。

☐幾何公差の測り方について

ここまでは、微細な加工が必要なものをつくる時に必要な幾何公差の概要について解説しました。
また、幾何公差の分類についても詳しく解説しました。
しかし、幾何公差は測り方を知っていなくては意味がありません。
そこでこの章では、幾何公差の測り方について説明します。
ぜひチェックしてみてください。

代表的な方法を解説するので、1つずつ見ていきましょう。

1つ目は、常盤です。
これは、形状公差の測定に用いる道具のことです。
簡単にいうと、水平の台です。
形状公差では、さまざまな数値を計測します。

・平面度
・真直度

これらの幾何公差は常磐を使用して測定されます。
これら2つ以外にも、形状公差で指定される数値は数多くあります。
例の一部として知っておいてください。

常盤はもちろん便利な道具です。
しかし、表面には非常に小さな凹凸があります。
つまり、完璧な水平面とは言いきれません。

そのため、形状公差を指定する際に非常に重要なのがJISの等級です。
これを利用することで、より精密に幾何公差を測定できます。

2つ目は、ダイヤルゲージです。
これは、ハイトゲージという台にダイヤルゲージを設置することで使用できます。
平行度・高さなどの幾何公差を測定できる道具です。

また、回転振れなどの測定も可能です。
さまざまな分野で使用されています。
非常に汎用性の高い道具と言えます。

さらに、メモリ・デジタル表記で簡単に測定数値を確認できます。
それゆえ、非常に便利な道具だと言えます。

今回は、常盤とダイヤルゲージを用いた2つの幾何公差の測定方法について解説しました。
しかし、これ以外にも幾何公差を測定する方法や道具は数多く存在します。
用途や測定したい幾何公差の分類によって道具や方法を使い分けてくださいね。

☐まとめ

今回は、幾何公差とは何か解説しました。
また、幾何公差の分類・測定方法もご理解いただけたでしょう。
難しい分野なので、お客様にとって分かりやすく解説できていたら幸いです。
この記事に関して疑問点がございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。
スタッフが丁寧に対応いたします。

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