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NC旋盤という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか。
製造業でお仕事をされている方であれば、一度は耳にしたことがありますよね。
しかし、実際に使用している方にとっては、どういった機械なのかが詳しくわからないですよね。
そこで今回は、NC旋盤の特徴とNC旋盤でできることを紹介します。

□NC旋盤とは何かを紹介

NC旋盤とは一体どういった機械なのか。
ここではこうした疑問を解決するために、NC旋盤について紹介します。

NC旋盤とは、作業を自動化する装置と思っていただければ大丈夫です。
各種の旋盤に数値制御装置を取り付け、刃物の移動や送り速度を自動で調整してくれます。
NC旋盤が開発される以前は、刃物の付け替えは手動で行なっていました。
しかし、これが開発されてからは自動化によって生産効率が格段にアップしました。

自動化によるメリットは生産効率のアップだけではありません。
手動での作業は仕上がりの状態にムラがあり、品質を一定に保つのも難しかったのですが、NC旋盤により同じ品質で加工することができるようになりました。

□NC旋盤で何ができる?

ここまではNC旋盤がどういったものかについて紹介しました。
ここからはNC旋盤でできることについて紹介します。

まずは基本的な加工についてです。
汎用旋盤にNC装置が取り付けられたものですので、加工性能に関しては変化はありません。

主な加工は以下の通りです。
・外径加工
・内径加工
・端面加工
・ネジ加工
・溝加工
・ドリル加工

基本的な加工について紹介したところで、汎用旋盤との違いも確認しておきましょう。
主な違いは以下の3つです。

・自動加工
プログラムを作成すれば自動で作業を行ってくれます。
今までは作業員が旋盤につきっきりで作業をする必要がありました。
しかし、プログラムを準備しておけば、一人で複数の旋盤を稼働させられるようになったのです。

・高精度
0.001ミリメートル単位での作業が可能になりました。
もちろんメーカーや機種によっても精度は異なりますので、その点はご了承ください。

・精度の均一性
プログラムで定められている数値に従って加工を行います。
そのため、完成品の仕上がりは均一になります。
同じ品質のものを大量生産できるということですね。

ここまではNC旋盤の良い面ばかりを紹介したので、デメリットも紹介しておきます。

・導入コストが高い
制御装置を伴う機械なので、導入コストは高くなってしまいます。
ソフトウェアが必要であることもコスト増の要因でしょう。

・作業の時間と労力が増えることも
専用のプログラムを作成する必要があるので、その分作業が増える可能性があります。
プログラムを入力するための知識も必要になるでしょう。

コスト面や手間を考えて導入を考え直したという方は多いでしょう。
そういった方はぜひ当社の製造代行サービスをご利用ください。
発注コスト、作業負担を軽減できますよ。

□NC旋盤の構成要素について紹介

ここからはNC旋盤の構成要素について紹介します。
主に4つの部分から構成されているので、それぞれについて確認していきましょう。

1つ目は、刃物台です。
こちらは刃物を取り付ける部分です。
タレット型と、くし刃型の2種類があります。

・タレット型
こちらは刃物を円周上に取り付けます。
円形の回転機構を旋回させることで刃具の割り出しを行います。
さまざまな工程の加工を自動で行えます。

刃具のみを使用するという点から、刃具同士の干渉も起こりにくいという特徴があります。
また、切粉の影響も起こりにくいです。
工程の多い製品を作る場合におすすめです。

・くし刃型
こちらは刃具の位置割り出しが送り台の移動のみで行われるため、割り出し時間が高速で行えます。
また、主軸が同一の台に設置されるという点から、加工時による熱の発生を抑えられます。
熱変位による影響を抑えられ、高い精度の加工が可能です。
精度の高い製品を大量に生産したい場合におすすめです。

2つ目は、センタです。
こちらは長いワークを支えるための治具です。
ワークの端にセンター穴を開けます。
そして、センタを穴に押し当てることで、ワークの揺れを防ぎます。
揺れが防げるということは、加工が安定するということですね。

3つ目は、心押台です。
こちらは上記で紹介したセンタを装着するための台です。
加工を補助するために、ドリルやリーマといった工具を取り付けることも可能です。
ワークの中心を見つける「心だし」をする際にも役立つでしょう。

4つ目は、振れ止めです。
ワークを支えるための治具です。
こちらもワークの揺れを防ぎ、安定した加工を行うためのものです。

□まとめ

今回は、NC旋盤の特徴とNC旋盤でできることを紹介しました。
NC旋盤の特徴やできること、構成要素についてご理解いただけたでしょうか。
当社では、製造代行を行なっております。
面倒な複数工程の加工に関しても一括で対応しているため、全てお任せください。
加工部品の調達をお考えの方はぜひ当社までご相談ください。

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