加工部品の調達・見積りならNBK株式会社

営業時間 / 8:30〜17:30

TEL:0256-64-8441(代)

加工物のサポートをする治具をご存じですか。
適切に採用することで、コストダウンやワークの均質化を見込める機器です。
今回の記事では、そんな治具の特徴やメリット、治具の素材をご紹介していきます。
溶接に適した材質の治具をご検討されているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

□治具とは?

治具(ジグ)は英語の「jig」の当て字です。
意味は、「加工対象・工作物(ワーク)を固定したり、穴あけ位置を指示したりする器具の総称」です。
端的に言うと、ワークの加工を補助するものです。

具体的には、以下のような手順でワークを加工していきます。
1:ワークを位置決めによって設置
2:固定
3:ガイドに沿って加工機を操作・加工

ワークを固定する治具は取り付け具とも呼ばれ、クランプやバイスがこれに当たります。
このように、取り付け具も場合によっては治具に分類されるということを知っておいてください。

以上が治具の解説ですが、治具は以下のような人におすすめです。
・コストダウンをしたい
・生産性を上げたい
・人的なミスを減らしたい
・自動化をしたい

次の章では、治具のメリットを解説していきます。
それらのメリットを魅力的に感じた場合は、導入の検討をおすすめします。

□治具のメリット

治具のメリットには、以下の物が挙げられます。
・ワークの品質の向上
・ワークの精度の向上
・ワークの均質化
・難しい加工の簡易化
・作業簡易化
・人的ミスの減少
・不良の発生軽減
・生産速度の向上

主に治具のメリットは、ワークの品質・精度の向上です。
また、難しく複雑なワークの加工も手助けします。
これらのメリットはさらに、作業の簡易化や人的ミスの減少、不良の発生軽減、生産性の向上といった新たなメリットにもつながります。

ただし、治具は多くの場合、ワークごとに用意する必要があります。
そのため、治具が必要かどうかはひとつひとつ考えていくことが求められます。
しかし、適切に使えば生産性を高められるので、ぜひ検討してみてください。

□治具に使用される素材の中で代表的なもの

治具は様々な素材によって作られます。
ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
溶接以外に適したものも紹介していくので、参考にしてみてくださいね。

1つ目は、「ステンレス」です。
これは、ニッケル・クロムを含んだ鉄の合金です。
特長は、その高い強度と耐食性です。

ステンレスはさらに、合金の組成によっても分けられます。
最も一般的なのは「SUS304」というものです。
これは、ステンレスの中でも特に錆びにくく、食品工場に代表されるような水を扱う現場では積極的に採用されます。

2つ目は、「アクリル樹脂」です。
これは、ガラス以上の透明度と割れにくさを両立している素材です。
そのため、ロボットといった機器のカバーなどに使用されます。
このように、保護と可視性の両方を求められる場合に活躍する素材です。

また、加工のしやすさと安価性も特長として持ち合わせています。
そのため、幅広い用途で使用される素材です。
一方で、長期間の使用により可視性が落ちるという欠点もあります。

3つ目は、「アルミ合金」です。
これは、安価性と軽さが特徴の素材です。
また、加工が容易で様々な形状を実現できます。

そのため、試作や検査装置の固定といった、テスト環境の構築にとても向いています。
また、軽さを活かし、可動式ステージやそのフレームなどにも採用されています。

4つ目は、「ピーク(PEEK)」です。
これは、他のプラスチック素材と比べると高い耐熱性と機械的強度を持つ樹脂です。
また、耐放射線特性も持ち合わせています。

その特徴から、軽量性と強度を求められる場面で採用されています。
一般的な樹脂よりも高価な点はネックですが、高い性能を持ち合わせた素材です。

5つ目は、「セラミック」です。
これは無機物を焼成して作られる素材です。
なお、この無機物には様々なものがあり、それによって性質も変化します。

高い耐熱性を持っていますが、割れやすくもあります。
工業的にはヒーターや磁石、容器に用いられます。

6つ目は、「シリコン樹脂」です。
これは、優れた耐水性・耐熱性・加工性を特長としている樹脂です。
そのため、形状が複雑で、かつ気密性を求められる際に採用されています。
また、常温でも柔軟性があります。

以上のことから、食品・医療分野のガスケットやパッキン、機器や工具の滑り止めとして実際に使用されています。

7つ目は、「フッ素樹脂」です。
これは、耐薬品性・絶縁性を特長とする素材です。
また、その摩擦係数の大きさから、ベアリングといった部品に採用されることもあります。

□まとめ

治具は、採用することでコストダウンや生産性の向上が見込める、非常に優れた器具です。
採用するワークに応じて使用することが大切になってきます。
今回の記事で治具を魅力的に感じた方は、ぜひ当社にお問い合わせください。
最適な治具を作るためのサポートをさせていただきます。

一覧に戻る

CONTACT お問い合わせ

「ものづくりのまち燕三条」だからできる。
お客様の様々なご要望にお応えします。

他社に断られた案件など、お困りでしたらすぐにご連絡ください。
迅速かつ丁寧な対応で、お客様のお役に立ちます。

受付時間 / 8:30〜17:30

0256-64-8441(代) 加工のご依頼・ご相談はこちら

対応エリア日本全国

関東方面・関西方面をはじめ、
全国に対応しております。