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歯車を加工する歯切り盤の仕組みをご存じでしょうか。
このブログを読んでいる方の中には、あまり詳しく知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、歯切り盤の定義や種類、歯車の種類や歯車加工における注意点をご紹介します。
上記の内容に関して疑問があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

□歯切り盤の定義と種類を紹介します!

歯切り盤の定義は、「円柱形の素材を歯車の形に切削する機械」です。
歯車と言うと、一般的にイメージされるのは、ギザギザが軸に対して平行についている「平歯車」をイメージする人が多いでしょう。
しかし実際は、用途によって、傘形状のものや直線状のもの、歯すじが山形のものなど、さまざまなものがあります。
これら歯車を作る工作機械を、一般的には歯切り盤と言います。

歯車にはさまざまな形状のものがあるように、歯切り盤にもさまざまなものがあります。
ここからは、歯切り盤を種類ごとに解説していきます。

*ホブ盤

これは、ホブ(刃物)を主軸につけて回転させ、固定された工作物に近づけて歯車を作る機械です。
この歯切り盤は、主に以下の歯車の製作に使用されます。
・平歯車
・はずま歯車
・ウォーム歯車

*ギヤシェーバー

これは、刃物を上下運動させて歯車を作る機械です。
工作物を固定する点は、ホブ盤と同様です。

ギヤシェーバーは、平歯車や内歯車に使用されます。
また、軸に段差があり、ホブの可動域が保持できない、という歯車の製作にも使用されます。

ただし、デメリットもあります。
それは、ホブ盤に比べて効率があまり良くない点です。
そのため、ホブ盤で作れるものはホブ盤で作るのが一般的です。

以上が歯切り盤の種類です。
作るものの種類によって使い分けますが、主にホブ盤が使用されるということを知っていただけたでしょうか。

次の章では、歯車の種類を解説していきます。

□歯車の種類を紹介します!

代表的な歯車は、以下の通りです。
・かさ歯車(ベベルギア)
・はすば歯車(ヘリカルギア)
・ひら歯車(スプル―ギア)
・ラック・ピニオンギア
・ウォームホイール、ウォームギア
・内歯歯車
順に解説していきますね。

1つ目は、かさ歯車(ベベルギア)です。
これは、文字通り傘の形状をした歯車です。
円錐状形状をしており、その周りに歯を持ちます。
軸の異なるこのかさ歯車どうしを組み合わせて使用されます。

2つ目は、はすば歯車(ヘリカルギア)です。
これは、中心の軸に対して歯すじが斜めになっている歯車です。
この形状には、歯車同士の接触面の大きさが大きくなり、結果として強度が高まるというメリットがあります。

また、作動中の静かさも特長の1つです。
大きな力が加わりやすい場所で使われることが多いです。

3つ目は、ひら歯車(スプル―ギア)です。
これは、中心の軸に対して平行に軸が入っている、最も一般的な歯車です。
比較的容易に製造でき、そのために最も使用されることが多いです。
なお、強度では先ほど紹介した、はすば歯車に劣ります。

4つ目は、ラック・ピニオンギアです。
これは、棒に歯すじを付けた「ラック」と、ひら歯車に似た「ピニオン」を組み合わせたものです。
歯車の力を直線に変更できるというその特徴から、高さを調節する部分に使用されています。
また、ラックはつなぎ合わせると長くもできるため、搬送装置にも使用されることがあります。

5つ目は、ウォームホイール・ウォームギアです。
これは、螺旋状に歯が付いているウォームホイールと、ネジに形状の似た歯車・ウォームギアを組み合わせたものです。
1つで大きく減速することが可能です。
他にも、静かで小さく、軽量という特長があります。

6つ目は、内歯歯車です。
これは、円筒形の歯車、または円錐の内側につけられる歯車です。
この歯車は名前の通り内側に付き、外側の歯車と一緒に対になるように組み込まれます。

役割は、同方向への回転を伝達するというものです。
歯車の装置自体を小さくするのにも役立ち、減速機で用いられます。

以上が主な歯車の種類です。
色々なものがあり、用途によって使い分けられることを知っていただけたと思います。
次の章では、歯車加工の注意点をご紹介します。

□歯車加工の注意点をご紹介!

注意点は、加工精度がとても重要である点です。
これは、加工精度が製品の寿命に直結するためです。

歯車の破損は、部品への負荷がたまることによって発生します。
逆に言えば、不可の蓄積しない、精度の高い歯車であれば、なかなか壊れない、ということになります。

歯車の精度は製品の質を左右すると言っても過言ではありません。
加工精度にはぜひ注意してみてください。

□まとめ

歯切り盤とは、端的に言えば歯車を加工する機械です。
そして歯車の加工精度はとても重要であるため、必然的に歯切り盤も重要となってきます。
当社では、歯車加工を含むさまざまな加工部品の製造を行っています。
お見積もりから行っているので、疑問やお悩みがある方はお気軽にご相談下さいね。

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